循環型経済をデザインするグローバル・アワードcrQlr Awards (サーキュラー・アワード)を授賞

2025-03-10

FebCafeロフトワークが主催するcrQlr Awards 2024 にて表彰いただきました。crQlr Awards は循環型経済を目指す社会・個人に新たな視座を与える、クリエイティブで独自性と将来性のあるプロジェクトを、発見・支援するアワードです。

授賞内容

幸運にも3つの賞を受賞させていただきました。ありがとうございます。

プライズ:EcoMobility Prize

審査員:Cecilia Tham

このプロジェクトに用いられている素材科学が正確であり、「白いタイヤ」が生産から使用に至るまで環境負荷の軽減を定量的に示すことができれば、そのインパクトはまさに革命的と言えるでしょう。
世界中で何十億台もの車両が稼働し、そのライフサイクルにおいて頻繁にタイヤ交換が行われている現状を考えれば、(同プロジェクトにおける)タイヤという普遍的な製品における環境負荷の削減は、スケーラビリティもあり、計り知れない可能性を秘めています。

石油由来のカーボンブラックをセルロースナノファイバーに置き換え、製造および廃棄過程におけるCO₂排出を削減するというアプローチは、実に知的で巧妙です。
特に、タイヤ摩耗粉による海洋マイクロプラスチック問題に着目している点は現代において極めて重要です(このタイヤ摩耗粉問題の規模について、さらに知りたいところです)。
自然の生態系にシームレスに溶け込む生分解性タイヤは、循環型経済に画期的な進展を促すでしょう。この技術が実用化されれば、業界の慣習を根本から再定義し、タイヤの環境負荷を大幅に軽減することが期待されます。それは、グローバルな持続可能性への取り組みにおいて、非常に大きな貢献となるでしょう。まさに自動車産業と素材産業における「ゲームチェンジャー」となり得る、未来を切り拓く挑戦です。

プライズ:Out of Dark Age Award

審査員:Renaud Haerlingen

メントテキスト「タイヤは黒く、その黒は“汚れ”でもある。自然由来のタイヤ強化材を開発しようとする取り組みは、私たちに非常に身近なものの意外な一面に目を向けさせてくれます。一見、魅力的なテーマには思えないかもしれませんが、強化材こそがこの問題の核心であり、タイヤ汚染は見過ごすことのできない深刻な課題なのです。

静岡の広範なエコシステムと連携するLipperの取り組みには、成熟度の高さがうかがえます。この問題に目を向けた時、Lipperの「白」を基調としたソリューションは、まさに一筋の光のようです。その見た目は従来の概念を根底から覆すものであり、新しい時代の到来を告げる清々しい表現でもあります。今後の産業展開が非常に楽しみです。

プライズ:when tires change color

審査員:Sachiko Hirosue

多くの自動車技術は100年を迎えようとしています。このプロジェクトは、タイヤの原材料であるカーボンブラックをセルロース由来のナノファイバーで代替することを目指しています。カーボンブラックは他の用途にも活用できる貴重な資源であり、この試みは非常にエキサイティングな展望を持っています。また、これは将来のEU規制に対応するための先進的な技術的解決策でもあります。

技術的には実現可能となった今、次なる課題は、タイヤが黒いという100年前からの概念を社会や消費者に受け入れてもらうデザインの挑戦です。さらに、新素材によるタイヤの粉塵の分解性や健康への影響を評価することが重要であり、これが企業のタイムライン上でも優先されるべき課題となっています。このような検討が、持続可能な未来への一歩となるでしょう。

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