各国の住宅地道路幅
目安比較
道路の広さを比較すると、日本は明確に狭い部類に入る。特に住宅地道路の幅に差が出る。
住宅地道路幅の一般的な目安
アメリカ:8〜12m
ドイツ:6〜8m
フランス:6〜8m
中国:6〜10m
韓国:6〜8m
日本:3〜5m
日本では4m道路が基本単位として扱われる。建築基準法の接道義務もこの幅を前提としている。
ただし実際の住宅地では2〜3mの道路も残る。既存不適格道路として存在するためである。
結果として、日本の住宅地では
・車同士がすれ違えない
・歩道がない
・路地が多い
という状況が普通に見られる。
日本の道路が狭い制度条件
都市形成の起点
日本の都市の多くは江戸以前の街路構造を引き継いでいる。
当時の交通手段
・徒歩
・馬
・荷車
道路は人の動線として設計されている。自動車交通は想定されていない。
欧米では19世紀以降に都市改造が行われた都市が多い。
都市再設計の例
パリ:オスマン改造による大通り整備
ニューヨーク:グリッド計画による道路網
北京:社会主義期の都市再編
日本では都市全体の再設計がほとんど行われていない。
結果として歴史的街路が残る。
道路幅を決める都市制度
区画整理と土地制度
道路幅は都市計画だけで決まるわけではない。土地制度の影響が大きい。
都市再整備率の概略
ドイツ:60〜70%
フランス:50%前後
日本:20%前後
日本では土地所有権が強く、道路拡幅のための用地取得が難しい。
そのため区画整理が進みにくい。
さらに住宅地では私道が多い。
日本の住宅地道路の種類
・公道
・位置指定道路
・私道
・路地
旗竿地や袋小路も多く、結果として道路幅が広がらない。
まとめ
日本の道路構造
・4m道路が基準
・路地構造が多い
・私道比率が高い
欧米の道路構造
・6〜8m道路が住宅標準
・都市再設計が多い
・公道中心
日本の道路が狭い理由は単純な土地不足ではない。
都市の成立年代、区画整理の進み方、土地所有制度が重なった結果として現在の道路幅が形成されている。