オートレースタイヤ
2026-02-24
オートレース用三角タイヤの接地理論とコンパウンド硬度の考え方を、制度条件と設計前提の観点から整理した検討記録。
オートレースとは
・地方自治体主催の公営競技
・左回り固定、舗装周回路
・ブレーキ非搭載
・車両は競技専用、型式認証外
・タイヤ標準サイズ 3.00-20 4PR
・リム指定 1.60-20
・主使用銘柄 ダンロップ KR-73 系
制度条件
・車両仕様は統一規格
・部品自由度は限定的
・性能差は操作技術とセッティング領域で発生
三角タイヤの接地理論
前提
・常時左旋回
・最大バンク角での周回
断面形状
・頂点を持つ三角断面
・センター接地を前提としない
接地の考え方
・直立時の接地幅は小さい
・傾斜角増大に伴い接地幅拡大
・実効接地面はバンク角依存
物理的整理
・接地圧分布は肩部集中型
・横力主体、制動力前提設計ではない
・発熱は接地肩部に集中
設計意図
・最大旋回時の安定接地
・トレッド中央摩耗を前提としない
・周方向グリップ優先
公道タイヤとの差
・直進安定性は副次
・排水設計を前提としない
・寿命設計は短期高性能型
コンパウンド硬度の考え方
環境条件
・路面は乾燥舗装
・レース距離は限定
・ウォームアップ時間短い
硬度設計の軸
・初期μ立ち上がり
・温度依存性
・摩耗速度
傾向
・一般公道用より軟質
・ヒステリシス寄り配合
・耐久より瞬間性能
制約
・過軟化は発熱過多
・摩耗過大は経済性低下
・硬度差が操作特性に直結
制度的背景
・使用銘柄限定
・極端な性能差を抑制
・競技公平性確保
整理
三角形状は旋回最大化の幾何学設計。
硬度は短時間高負荷への応答設計。
両者は常時バンクという競技条件から必然的に導かれる。
公道使用不可の理由
・保安基準外
・溝設計不適合
・車両構造が競技専用
制度条件下で最適化された閉じた設計体系として理解するのが妥当。