カーボンフリーを目指す
タイヤ強化材 LIPPER (NR100-18)バイオゴム強化材LIPPER(NR100-18)は天然ゴムに18%のセルロースナノファイバーを高分散したマスターバッチゴムです。
ナノテクノロジー
最先端技術
タイヤ性能向上
より快適な走行
環境性能
自然由来の素材
Made in Japan
先端未踏技術をフル活用
環境志向社会にふさわしいモビリティには、革新的な環境タイヤが求められます。私たちは社会のニーズ、新しい規制、人々の価値観にあった新時代のタイヤ製造に貢献します。
タイヤの環境問題
新しいグローバルイシュー
マイクロプラスチック問題
TRWP : Tire Road Wear Particles
マイクロプラスチックとは、5㎜以下の微細なプラスチック粒子のことを指します。2018年に欧米消化器学会はマイクロプラスチック片が海洋生物を介して人間に取り込まれていることを発表しています。
原因
タイヤ粉じんが主要因
海洋中のマイクロプラスチックの80%がタイヤ由来と報告されています。
マイクロプラスチック
規制強化
EUでの規制開始
ヨーロッパでは環境への影響が懸念されるとして新たに規制する動きが出ています。
NEWS
ヨーロッパ委員会はすでに、タイヤの摩耗による粉じんについて新たに規制する方針を示しています。
OUR VISION
2040年、世界のタイヤは再び白くなる
グッドリッチ博士のカーボンブラックタイヤの発明以降、黒いタイヤの時代が100年以上続いています。私たちは、2040年までに世界のタイヤは再び白く、クリーンになっていく未来を描いています。
LIPPER(NR100-18)
タイヤ性能の向上
タイヤ用ゴム配合にバイオゴム強化材LIPPER(NR100-18)をセルロースナノファイバーが3%~6%程度になるように配合することで、タイヤの性能と環境性能を向上することができます。
LIPPER(NR100-18)の強み
タイヤにイノベーションを与える4つのポイント
タイヤに求められる耐久性、電動モビリティに求められる消費電力の軽減、CO2排出量の削減、タイヤ摩耗粉じんによる環境負荷軽減を同時に実現します。
ナノテクノロジーによるタイヤイノベーション
LIPPER(NR100-18)は木材を原材料にしナノテクノロジーを用いた次世代タイヤ強化材です。天然ゴムや合成ゴムに添加することで、よりゴム物性を改善出来るバイオマス材料比率の高いゴム強化材です。
極小世界の技術
1ナノメートルは、1ミリメートルの100万分の1の大きさです。ナノテクノロジーとは、この原子や分子のスケールにおいて、物質を自在に制御する技術のことです。21世紀に大きく発展する分野と考えられているこの技術を用いて作られたのが、LIPPER(NR100-18)です。
脱カーボンブラック
従来の技術では天然ゴムや合成ゴムにカーボンブラックを添加することによりゴムを強化してきました。LIPPER(NR100-18)を用いることで、ゴムが強化でき、自由なカラー着色ゴム製品の製造が可能となります。
LIPPER(NR100-18)のタイヤ性能
パフォーマンス
バイオゴム強化材LIPPER(NR100-18)を16%添加した5.5インチ電動キックボードソリッドタイヤの走行試験です。
タイヤ性能:摩耗性と電費
このバイオゴム強化材を16%添加した3Fの5.5インチ電動キックボードソリッドタイヤの走行試験では摩耗量は約50%少なくなり、走行可能距離が約25%UPしました。
バイオゴム強化材比率 | CNF比率 | |
---|---|---|
1F | 0% | 0% |
2F | 8% | 3% |
3F | 16% | 6% |
ゴム性能:引張強度
反発弾性率が向上し、圧縮永久ひずみが表の様に少なくなります。
LIPPER(NR100-18)をを用いることで、石油由来のカーボンブラックの使用量を減らしつつ、タイヤの機能性能を維持・向上にお役立てください。
バイオゴム強化材比率 | CNF比率 | |
---|---|---|
1F | 0% | 0% |
2F | 8% | 3% |
3F | 16% | 6% |
マイクロモビリティ用のタイヤを革新する
快適で安全なモビリティとして、クリーンで乗り物として、健康で人間的な街づくりのツールとして注目を集めるマイクロモビリティに最適な環境タイヤを実現するための素材を提供します。
<主要用途>
自転車用タイヤ
車いす用タイヤ
電動キックボード用タイヤ
環境を志向する人々や社会のニーズに応える御社のタイヤづくりをサポートします。
IMPACT
豊かな海洋資源を保護し CO2削減にも貢献する
LIPPER(NR100-18)は、バイオマス材料比率の高いタイヤで石油由来のカーボンブラックを使わずに強靭なタイヤを実現します。また、タイヤ摩耗粉じんの生分解性を向上により、環境負荷を軽減します。
環境負荷の軽減
短距離移動が車から低速移動ツールに置き換わるだけでCO2排出量が劇的に減少します。
マイクロプラスチック
80%削減見込み (タイヤ粉じん年間500万トン)
CO2排出量
80%削減見込み (タイヤ内炭素含有比率)
Natural Mobility
環境素材の活用
構造部材やタイヤを自然素材を活用することに挑戦しています。
配合例
LIPPER(NR100-18)を配合したタイヤは、バイオ材料比率がUPして石油由来材料比率が大幅に低下します。
配合 | 従来タイヤ | 新配合タイヤ |
---|---|---|
天然ゴム | 60 | 35 |
BR | 40 | 40 |
LIPPER (NR100-18) | 0 | 32 |
カーボンブラック | 51 | 0 |
シリカ | 0 | 44 |
酸化チタン | 0 | 5 |
オイル | 15 | 15 |
PEG | 5 | 5 |
S169 | 0.5 | 0.5 |
クマロンG-90 | 10 | 10 |
亜鉛華 | 5 | 5 |
ステアリン酸 | 1 | 1 |
ノクラックSP-N | 3 | 3 |
サンノック | 1 | 1 |
イオウ | 2.1 | 2.1 |
ノクセラーMSA | 1.5 | 1.5 |
ノクセラーTS | 1.2 | 1.2 |
合計 | 201.3 | 201.3 |
環境配合比率
環境指標 | 従来タイヤ | 新配合タイヤ |
---|---|---|
バイオ材料比率 | 30% | 33% |
石油由来材料比率 | 56% | 20% |
有機材料比率 | 18% | 17% |
無機材料比率 | 6% | 30% |
“タイヤが変わっただけでなく、そのタイヤに対する業界の責任の度合いも変化している。”
マット・ロス(Tire Technology International 編集主幹)
グローバル目標
SDGSへの貢献
当社はSDGsの達成にタイヤの環境性能向上を通じて貢献していきます。
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
Goal13 気候変動に具体的な対策を海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
Goal14 海の豊かさを守ろうバリューチェーンにおけるサステナビリティ
環境に配慮した調達
当社ではタイヤ原材料づくりにあたっての調達にあたって、環境に配慮した調達を行っていきます。
森林資源の保護育成を並行し、植林事業の積極推進する
違法伐採材を使用しない
トレーサビリティを確保する
製材残材、間伐材、家屋解体材等の木質原料を積極的に利用する
クリーンウッド法の登録木材関連事業者と連携する
サンプル申し込み
その他ご質問等もこちらにお問合合わせください。24時間以内に返答いたします。
持続可能な消費と生産のパターンを確保する
Goal12 つくる責任 つかう責任