リグニン学会第70回討論会に参加 〜リグニン素材のタイヤ用途活用を探索〜

2025-11-08


In October 2025, we participated in and exhibited at the “70th Lignin Symposium (7th Annual Meeting of the Lignin Society)” held at Mie University.

リグニン討論会

本大会は、リグニンに関する最新の研究成果を発表・共有する場として、産学官の研究者・技術開発者・企業が集う専門フォーラムです。リグニンの構造・改質・応用展開といったテーマが取り扱われ、バイオマス資源を材料とする素材イノベーションの可能性が議論されました。

ブース出展

LIPPERは、同大会においてブース出展し、リグニン素材のタイヤ用途活用可能性を探索するため、技術会話および関係者との意見交換を行いました。具体的には、以下の内容に焦点を当てています:

  • リグニンを含むバイオベースフィラー/マトリックス材料としての物性評価
  • 環境負荷低減(製造段階/使用段階/廃棄段階)およびマイクロプラスチック低減に資する素材転換
  • 産学協働による実証プロジェクト立ち上げ可能性および量産スキーム構築に向けたディスカッション

本参加を通じて、LIPPERはリグニンを素材戦略の中心に据えた「ナチュラルカラータイヤ」や「循環型タイヤ」開発の加速を図る方針を改めて確認いたしました。

第70回リグニン討論会(リグニン学会 第7回年次大会)概要

名称:第70回リグニン討論会(リグニン学会 第7回年次大会)
開催日:2025年11月6日(木)〜11月7日(金)
会場:三重大学 三翠ホール(三重県津市)
主催:リグニン学会(The Lignin Society of Japan)
公式サイトhttps://www.lignin-society.jp/symposium/70

開催目的・概要

リグニン討論会は、続く日本国内におけるリグニン研究の主要な学術会議であり、リグニンの構造解析、化学的改質、応用展開など、基礎から応用にわたる幅広い研究成果が発表・議論される場です。

本討論会は、大学・研究機関・企業・行政関係者が一堂に会し、リグニンおよびリグニン関連バイオマス素材の新たな可能性を探ることを目的としています。バイオマス資源を活用した新素材開発や、グリーンケミストリー・カーボンニュートラル社会の実現に向けた研究動向が紹介されます。

主なテーマ例

  • リグニンの構造解析および改質技術
  • リグニン誘導体・複合材料の開発
  • バイオマス変換・リグニン精製プロセス
  • 環境・エネルギー分野への応用(炭素材料・ポリマーなど)
  • 持続可能な素材・製品設計に向けたリグニン利用の展望

今後も、リグニンをはじめとするバイオマテリアルの研究開発およびモビリティ素材応用を推進してまいります。